第27回地域防災フォーラムが8月2日(月曜)午後に開催され、会場には約60人、オンラインは34人が参加しました。
今回は高校生防災フォーラムと位置づけ、「高校生ができることは何か」をテーマとして、高校生による発表(事例報告)、パネルディスカッションを行いました。高校生が関わった地域防災フォーラムは初めての試みとなります。
今回発表した高校2年生、3年生は、東日本大震災発生当時は小学校入学前後なので、大震災の記憶がある最後の世代になります。
震災後に生まれた家族や現在の小学生へ伝えたいという気持ちから、大槌高校は、町内の復興過程に関する定点観測、釜石高校は、小学校での防災に関する出前授業、震災支援への感謝などを海外へ発信する動画制作などの紹介が行われました。
また、岩谷堂高校は、農業高校からの流れをふまえた食材、栄養バランスに配慮した災害時の食事、岩泉高校は、本州で最も広い町であること、高校生が日常的に使用していることをふまえたスマートフォンへの防災アプリの適用、盛岡第四高校は、高校生ならではのハザードマップや避難所運営への関わり方などについて発表、提案がありました。
パネルディスカッションでは、高校生間で互いの事例報告について感想等を述べるとともに、防災への考え方などを自分の言葉で話す場面が目立ちました。
参加者の多くは、防災や復興に対する高校生の主体的な姿勢や行動に感服したようです。
なお、この地域防災フォーラムの様子は、8月2日のIBC岩手放送、8月3日の岩手日報、毎日新聞、テレビ岩手など報道機関に取り上げられました。