11月23日に釜石・大槌へのスタディツアー、24日に岩手大学において全体会を開催しました。
スタディツアーでは、三陸沿岸の被災地を訪問し、その現状を地元の方々の声を通して知り、本格復興への道のりの険しさと強い思いを感じました。全体会では、基調講演・シンポジウム・ポスターセッション・「三鉄応援コーナー」「福島コーナー」があり、和やかな中に真剣な情報交換がなされました。基調講演では、死者の尊厳が軽んじられてきた時代から、東日本大震災では読経ボランティアなど宗教者の存在意義が再認識され、災害による大量の死の社会性・公共性の課題が浮かび上がったとの指摘が北原糸子先生(災害史家)から得られました。シンポジウムでは、過酷な生をどう分かち合うことができるかについて、3名のシンポジストから多様な視点からのアプローチが示され、本格復興とは何かを深く考える機会となりました。