令和元年度 フォローアップセミナーを開催しました

令和元年7月26日(金)に,防災・危機管理エキスパート育成講座のフォローアップセミナーを岩手大学地域防災研究センターで開催しました。受講者は自治体、消防署、学校、一般の方など16名で、様々な分野からの参加がありました。

フォローアップセミナーは、防災・危機管理エキスパート育成講座では学べなかった知識やスキルを本講座修了者に対してフォローアップし、更なる防災対応力の向上を目指す目的で、平成29年度から開講してきました。本年度は、MM(マップ・マヌーバー)を活用してマニュアルを検証するためのスキルを学びました。

MM(マップ・マヌーバー)は、災害対応やイベント等で個人やグループの動きを時間経過に沿って確認し、全体の流れを把握することによって、行動上の課題等を抽出して、その改善に資することを目的にしています。もともと自衛隊の訓練・演習等で、個人や部隊の任務に応ずる行動を、時間経過に従って砂盤や地図上でシミュレートすることにより、個人や部隊の役割に応じた行動を確認し、オペレーションにおける全体の動きをイメージアップするために行われているものです。

マニュアルを検証し、各人の行動や役割を確認するという時にも活用できるので、今回はその要領について実習しました。

実習は、マニュアルがなくて災害対応を検討する(ケース1)と、マニュアルに基づいて災害対応を検討する(ケース2)を例としてMMの実施要領について学んだ後、各グループで、ある状況の下でマニュアルを検証する要領を実習しました。

今回の実習を通して、MMの手法を、それぞれの機関のマニュアルを検証するために役立てると共に、様々なイベントや災害対応を検証することに活用して欲しいと思っています。