平成30年10月9日(火)~10月10日(水)に,防災・危機管理エキスパート育成講座実習コースを岩手医科大学(矢巾キャンパス)の災害時地域医療支援教育センターで開催しました。受講者は自治体、消防署、学校、一般の方など18名で、様々な分野からの参加がありました。
初日は,実習に先立ち図上訓練の手法とその目的,効果などの解説があり、午前には災害時のイメージアップと防災へのモチベーションの向上を図るクロスロード(災害対応カードゲーム)が,午後には地域の災害特性とその対応策を検討するDIG(Disaster Imagenation Game,災害想像ゲーム)が行われました。2日目は、午前に避難所運営をゲーム感覚で模擬体験するHUG(Hinanjo Unei Game,避難所運営ゲーム),午後には災害時の状況判断のプロセスについて学び,ある設定された状況下での意思決定を繰り返すことで,状況判断能力を向上するケーススタディ(状況判断)が行われました.机上で行える災害時の状況想定をもとにした演習・ワークショップの手法を通じて,受講者には自分たちの対応以外にも,防災関係機関や立場が異なる人たちがどのように対応を行うかについても考える機会となり,また,今回は,本講座の修了者に実習の一部のファシリテーターを務めてもらうなど,修了者のスキルアップと活躍の場の創出についても講座として,新たな取り組みが始まっています.