黒石野中学校北杜分校、緑が丘小学校北杜分教室で大雨による土砂災害などの災害・減災に関する出前授業を行いました

 3月3日(月)、盛岡市立黒石野中学校北杜分校および緑が丘小学校北杜分教室の児童・生徒、教員18名、を対象として地域防災研究センターの福留教授と本山准教授が災害・減災に関する出前授業を行いました。
前半の授業では、土砂災害には3種類(がけ崩れ、地すべり、土石流)があること、道路などが浸水してから避難所への避難(水平避難)は危険であり、建物内で浸水しにくい上層階などへの避難(垂直避難)を考える必要があること、風水害や土砂災害に対しては早めの避難が大切であることなどを考えました。
 後半では、3グループに分かれて本学教職大学院生などが開発した「語り・継ぎ」トランプを使用した七ならべゲームを通して防災への備え、教訓などを学びました。ゲームに慣れてくると、児童・生徒の中には、カードに表示されているQRコードをタブレット端末で読み取り、標語として書かれていることの意味、背景を調べる様子もみられました。
 児童・生徒からは、「大雨で避難するときに長靴をはかないで、車での避難もあまりよくないということを今度は自分が周りの人に語り継いでいきたいと思いました」、「内陸部に住む上で身近な土砂災害について考え、他人事ではないと感じました」、「自分と大切な人の命を守れるよう知識全開で生活したいですし、自分の知識で救える命があることを知りました」などの感想がありました。
 なお、今回の出前授業はいわての師匠派遣事業として実施されたものです。

実施日:2025年3月3日(月)
開催場所:杜陵学園(盛岡市立黒石野中学校北杜分校、緑が丘小学校北杜分教室)
講師:地域防災研究センター 教授 福留 邦洋
   教育学部附属教育実践・学校安全学研究開発センター 准教授 本山敬祐
参加人数:18名