「第1回いわてボイス」が開催されました。

2024年3月30日(土)、陸前高田グローバルキャンパス(岩手大学・立教大学・陸前高田市による交流活動拠点)にて、第1回いわてボイスが開催されました。いわてボイスとは、東日本大震災による多様な人々の経験について、発災から10年以上が経過した今だからこそ語れること、当時の混沌とした状況を振り返りながら、震災からの日々を問い直し、これからの日々を創り育てていくことにあります。

第1回となるいわてボイスでは、次の2つのテーマ~「災害報道を見直す」「支援する側に立った時、自分たちは何ができたのか」を取り上げました。「災害報道を見直す」では、発災時報道記者でありながら、現在は管理職という立場にあるため、報道機関における災害を伝える担い手を育てることへの苦悩について、また、生まれ育った地域のよすがが失われていく様子や人びとの混乱、葛藤の様子を撮影せざるを得なかったカメラマンの本音などについて、率直な思いが吐露されました。

また、「支援する側に立った時」のテーブルでは、活動を継続させていく中での“モヤモヤしていること”について、活動内容の一部だけを断片的に受け止められることがあり、意図しない形で目立ってしまうことや、活動が困難になる場面もあり、NPOの存在価値とは何かが語られました。

いわてボイスでは、今後も、研究会やシンポジウム、フォーラムでもない、“地域の座談会”という形で、参加者の声も積極的に取り上げながら、災害に備える地域防災のあり方を強化していきます。