2023年1月12日(木)に岩手大学復興祈念銀河ホールにて「いわての復興教育」に関する高校生の集い〜高校生は何を学び、めざそうとしているのか〜が開催されました。当日は、岩手県立種市高等学校、岩手県立久慈東高等学校、岩手県立山田高等学校の3校が参加し、各校2名の代表生徒が復興教育における日頃の活動内容を報告しました。県・市の防災課の職員、河川国道事務所職員、県教育委員会職員、岩手大学教育学部・工学部の教職員、教職大学院生など約20名の方が聴講しました。
種市高等学校は「津波防災出前授業の実践報告」として今年度に開催した洋野町内の小中学校への出前授業で津波発生装置を用いての実験を目の前で披露するなど、小中学生が興味を持ってもらえる様に工夫して行っていることなどを発表しました。
久慈東高等学校は「久慈東高校における防災復興学習の報告」として学校の特色を生かし、ウニの栽培としての第一次産業、ウニの殻を飼料にして食物の栽培に活かす第二次産業、それにより作らせた製品を販売する第三次産業を行うことにより、震災・大津波で失われた地場産業の再生と活性を行っていることなどを発表しました。
山田高等学校は「自治体との協働による津波碑の伝承事業〜災害を後世に伝えるために」として山田町にある津波碑の解読とそれによる過去の津波被害の実態などの分析や、津波碑を広めるために山田町と連携協定を結んでリーフレットの作成を行っていることなどを発表しました。
各校違った角度からのアプローチで、とても面白く興味深いことを行っているとの声が聴衆から出ました。今後、より活動を良くしていくためのアドバイスをいただき、高校生達はメモに書き留めながら真剣に聞いていました。
今年の秋頃、高校生防災フォーラムを開催予定です。本日発表してくださった3校を含め、県内の復興教育を行っている高校生達の活動発表を行う見込みです。