令和4年度防災・危機管理エキスパート育成講座総合実習コースを開催しました

2022年11月29日(火)~11月30日(水)の2日間にわたり、陸上自衛隊岩手駐屯地(体育館)において県内外から集まった自治体、教職員、大学関係者、企業、一般の方など18名の受講生に対して令和4年度防災・危機管理エキスパート育成講座「総合実習コース」を開催しました。

今年度もコロナ禍の影響等もありましたが、陸上自衛隊岩手駐屯地からの開催場所の提供や訓練で使用する電話回線の設置をはじめとする会場設営など全面的なご協力・ご支援のもと開催することができました。

1日目は、はじめに越野客員教授による情報活動および意思決定のプロセスについての講義、図上訓練の進行要領や想定に関する説明が行われ、翌日からの本番に備えた準備・予行演習を行いました。予行演習では大船渡市を舞台とし、受講生は本番同様のそれぞれの活動に対応する機能班(本部長、統括監、統括班、情報班、対策班、広報班)を編成した上で行いました。

2日目は10時より本番スタート。架空の市(K市)を舞台に地震津波災害を想定した実践的なロールプレイング方式の図上訓練を連続状況下5時間にわたって実施しました。災害状況や市民からの問合せ、関係機関との連携情報などの状況付与を行うコントローラー等は、岩手県復興防災部防災課、自衛隊、盛岡消防本部からご協力いただきました。多くの機関からの多大なるご協力を得ながら、より実際の災害発生時に近い状況のもとで災害対策本部事務局の活動訓練が行われました。

訓練終了後には、受講生による訓練の振り返りが行われ、本訓練のそれぞれの立場からの有意性について所見がありました。盛岡市総務部危機管理課からは訓練についての講評をいただきました。最後は越野客員教授から本訓練についての総括と今後の防災に対する心構えについてのレクチャーがあり、総合実習コース全過程を終了しました。防災危機管理エキスパート育成講座を受講した受講生には、岩手大学地域防災研究センター長(代理越野客員教授)から修了証が授与されました。