「災害文化オンライン特別講演会」が本センターと災害文化研究会との共催で、1月9日と23日の2日にわたって実施されました。越谷センター長の開会の挨拶に始まり、9日の部では大野眞男名誉教授により「災害と人文学―ことばの研究者の立場から―」と題して、23日の部では広田純一名誉教授により「東日本大震災の10年を振り返って ~その反省と教訓~」と題して講演が行われ、のべ70名の参加をえました。大野名誉教授は人文科学分野の研究が復興に貢献する重要な柱の一つであり、被災地の支援を含む新たな実践的研究活動をとの提言を、広田名誉教授は地域社会を支援する組織への支援など実践的活動をとおして見えてきた様々な課題を提示され、これからの10年を考える貴重な示唆を得ることができました。
2020年3月に岩手大学を定年退官された両氏(大野名誉教授は地域防災研究センター災害文化部門所属、広田名誉教授は防災まちづくり部門所属)に対し、斎藤徳美客員教授(9日の部)と平山健一客員教授(23日の部)から、これまでの活動への慰労とさらなる活躍への期待が述べられました。