第23回地域防災フォーラム「令和元年台風19号災害に関する緊急調査報告会」を開催しました

当センターでは、12月21日(土)に第23回地域防災フォーラム「2019年(令和元年)台風19号災害に関する緊急調査報告会」を開催しました。今回のフォーラムは2部構成となっており、第1部では盛岡地方気象台による平成28年台風10号との比較を踏まえた解説と、当センター所属教員による砂防学や水工学、地域防災の見地に立った岩手県内の浸水被害や避難行動に関する調査報告が行われました。

第2部では、報告者をパネラーとした総合討論が行われるなか、会場からも激甚化する水害に関する岩手県内の想定や、避難情報の発信方法、水害時の住民避難行動について質問・コメント等が挙げられ、活発な議論が交わされました。

今回のフォーラムでは、一般・報道を含め60名を超える参加があり、近年、頻発・激甚化する風水害に対する関心の高さがうかがわれました。

<日時> 2019年12月21日(土)13:30~16:30 (開場13:00)
<場所> 岩手大学 銀河ホール (理工学部キャンパス内)
対象:一般市民、自然災害研究者、防災関係者、教育関係者、学生等(どなたでも)
主催:岩手大学地域防災研究センター
共催:三陸復興・地域創生推進機構
                       ※入場無料(事前申込不要)
プログラム
開会挨拶                理事(研究・復興・地域創生担当)・副学長 藤代博之
第1部 調査報告(■各報告15分)※  13:35~15:20
2019年台風第19号による大雨の特徴と要因 ~2016年台風第10号による大雨との比較~
盛岡地方気象台 土砂災害気象官  蒔苗 仁
台風19号による東北3県の土砂災害 による被害の実態について ~岩手県を中心として~
農学部(地域防災研究センター兼務) 教授  井良沢道也
台風第19号による山田町田の浜地区の被害概要と今後の課題
理工学部(地域防災研究センター兼務) 教授  小笠原敏記
岩手県北地域の浸水被害の特徴についての調査報告
理工学部(地域防災研究センター兼務) 助教  松林由里子
令和元年台風19号 三陸地域における避難行動について ~釜石市唐丹町の避難事例から~
地域防災研究センター 特任助教  熊谷 誠
台風第19号における避難者の特徴 ~久慈市の避難所を中心として~
地域防災研究センター 教授  福留邦洋
台風第19号における岩手県の災害対応に関する振り返りと今後の取り組み
地域防災研究センター 客員教授  越野修三
第2部 総合討論 「台風19号災害からの教訓と今後の課題」  15:30~16:25
コーディネーター 地域防災研究センター 副センター長  松岡勝実
パネリスト            第1部の各報告者
閉会挨拶                          地域防災研究センター センター長 越谷 信

藤代副学長による開会の言葉 盛岡地方気象台による解説 
藤代副学長による開会の言葉           盛岡地方気象台による解説
井良沢農学部教授による土砂災害調査の報告 総合討論の様子
井良沢農学部教授による土砂災害調査の報告     総合討論の様子