2018年11月12日(月)~11月13日(火)、岩手医科大学(矢巾キャンパス)の災害時地域医療支援教育センターにおいて、自治体、消防職員、大学関係者、一般の方など28名の受講生に対して平成30年度防災・危機管理エキスパート育成講座「総合実習コース」を開催しました。
1日目は、はじめに越野客員教授による情報活動および意思決定のプロセスについての講義が行われました。午後からは高橋朗氏(盛岡市総務部危機管理課)の進行で、図上訓練の進行方法や想定に関する説明が行われ、翌日からの本番に備えた予行演習を行いました。2日目は受講生による市災害対策本部事務局を編成し、地震災害を想定した実践的なロールプレイング方式の図上訓練を5時間にわたる連続した状況で実施しました。状況付与を行うコントローラーは、岩手県総合防災室、盛岡市、自衛隊、盛岡消防本部、岩手県警本部、盛岡地方気象台から協力いただき、訓練で使用した電話回線はNTT岩手支店に設置していただくなど、多くの協力を得ながら、より実際的な災害状況をもとでの災害対策本部の活動について訓練が行われました。訓練終了後には、受講生による訓練の振り返りが行われ、本訓練のそれぞれの立場からの有意性について所見がありました。西島氏(岩手県総務部総合防災室防災危機管理監)と高橋氏(盛岡市総務部危機管理課)からは訓練についての講評があり、最後は越野客員教授から本訓練についての総括と今後の防災に対する心構えについてのレクチャーがあり、訓練を終了しました。