平成28年8月に発生した台風10号による被害を受け、岩手大学では発災直後から地域防災研究センター所属の教員らにより、被害状況等の調査に取り組んできました。今回の緊急調査報告会では、それらの調査結果の概括について報告するとともに、来場者との質疑応答を行いました。当日は会場の復興祈念銀河ホール(定員:120名)が満員になり、メディアによる取材も多数みられました。
はじめに、岩渕学長による開会あいさつのあと、南センター長より当センターの取り組みについての紹介がありました。続いて、小笠原准教授、松林助教より水害の調査報告、大河原准教授、井良沢教授より土砂災害の調査報告があり、最後に広田教授から集落や住宅の再建に向けた今後の課題が示されました。
調査報告後の質疑応答では、会場との活発な意見交換が行われました。発災から1ヵ月半が経過したなか、今回の災害の全体像をとらえ、復旧・復興のための議論を展開していく機会となりました。
開催日時: |
2016年10月15日(土) 16:00~18:50(開場15:30) |
開催場所: |
岩手大学理工学部キャンパス内 復興祈念銀河ホール |
プログラム:
総合司会 越谷 信(地域防災研究センター副センター長,理工学部教授)
開会あいさつ
岩渕 明(岩手大学学長)
「地域防災研究センターの取り組み」
南 正昭(地域防災研究センター長,理工学部教授)
「台風10号による岩手県の被害概要および小本川の水害調査報告」
小笠原敏記(地域防災研究センター,理工学部准教授)
「台風10号による久慈川水系を中心とした流木被害」
松林由里子(地域防災研究センター,理工学部助教)
「台風10号による土石流の調査」
大河原正文(地域防災研究センター,理工学部准教授)
(休憩)
「台風10号による岩泉町及び宮古市における土砂災害の実態調査」
井良沢道也(地域防災研究センター,農学部教授)
「台風10号による岩泉町の被災状況と今後の課題」
広田 純一(地域防災研究センター,農学部教授)
質疑応答
閉会