2015年11月10日(水)、岩手県消防学校で開催された「平成27年度岩手県自主防災組織リーダー研修会」に参加し、図上訓練の講習を行ないました。この研修会は、地域防災力の強化に向けて、自主防災組織の指導的役割を担う人材育成を育成することを目的に、岩手県と(一財)日本防火・防災協会が主催して行われているものです。対象者は岩手県内の自主防災組織リーダーや自治体防災担当職員で、当日は34名の受講者がありました。

　はじめに、クロスロード（CROSSROAD，災害対応カードゲーム）を佐藤悦子・特任助教の進行で行ない、災害時のイメージアップと防災へのモチベーションの向上を図り、また、ゲームを実施する中で多様な視点や価値観の違いを認識してもらいました。続けて、HUG（ハグ，避難所運営ゲーム）を菊池義浩・特任助教が担当し、大規模災害時における応急対応として、避難所の運営を机上で疑似体験してもらいました。これらの図上訓練を行うことによって、事前対策や防災訓練の重要性についての理解を深めさせることができました。

　本研修会には昨年度から２回目の参加になりますが、継続した取り組みにより、防災に対する理解と活動が地域に定着し、地域コミュニティが主体となった動きへと発展していくことを期待しています。

※クロスロード（CROSSROAD ，災害対応カードゲーム）

「クロスロード」は、チーム・クロスロードの著作物で登録商標です。「クロスロード」：商願番号　　　2004-83439（第28類）。「CROSSROAD」：商願番号2004-83440（第28類）。詳しくは、矢守克也・吉川肇子・網代剛『防災ゲームで学ぶリスク・コミュニケーション－クロスロードへの招待』（ナカニシヤ出版）などをご参照ください。

※HUG（ハグ，避難所運営ゲーム）

静岡県が平成19年に開発したカードゲームで、Hinanzyo（避難所）、 Unei（運営）、 Game（ゲーム）の頭文字を取ったもの。避難施設での対応をゲーム感覚で模擬体験することで、避難所運営について皆で考えながら学ぶことができる。詳細は、静岡県のホームページ（静岡県地震防災研究センター，避難所HUG）に掲載されています。