2015年10月29日(木)~30日(金)、防災・危機管理エキスパート育成講座の実習コースを岩手医科大学(矢巾キャンパス)の災害時地域医療支援教育センターにおいて開催しました。本コースは、災害対応とその効果的な推進のために必要なスキルを、実践的な演習によって習得することを目的にしています。今年度は、自治体、消防署、学校、NPO、企業の方など24名が受講しました。
プログラムは主に図上訓練の科目で構成されており、初日はその手法や効果などを解説の後、災害時のイメージアップと防災へのモチベーションの向上を図るクロスロードゲームと、地域の災害特性とその対応策を検討するDIGを体験してもらいました。2日目は、静岡県が開発した避難所運営をゲーム感覚で模擬体験できるHUGを新たに取り入れました。最後の科目は、個人や集団の動きをシミュレートし、その対応から課題等を抽出できるMM(マップ・マヌーバー)を行ないました。今年度からはできるだけファシリテーターを受講生自身に担ってもらい、職場や地域で受講者が図上訓練を企画・実施できるようにするための工夫を加えました。
このコースは実際に災害が起きたことを想定して、受講者が普段おかれている立場に基づいた行動・判断を考えながら、他の機関がどのような対応をしているのかを把握できる機会にもなっています。受講者による熱のこもった意見交換が印象的でした。
開催日時: |
平成27年10月29日(木)~30日(金) |
開催場所: |
岩手医科大学(矢巾キャンパス) 災害時地域医療支援教育センター |
プログラム:
1日目
講義 図上訓練とは 講師:越野
実習 クロスロードゲーム(Crossroad,災害対応カードゲーム) 担当:佐藤
実習 DIG(Disaster Imagination Game(ディグ),災害想像ゲーム) 担当:柳川
2日目
実習 HUG(ハグ,避難所運営ゲーム) 担当:越野
実習 MM(Map Maneuver) 担当:菊池
その他
1.会場の様子
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2.講義 図上訓練とは
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3.クロスロードゲーム
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4.DIG(ディグ)
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5.HUG(ハグ)
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6.MM(マップ・マヌーバー)
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