2015年1月28日(水)、岩手県主催による「平成26年度岩手県自主防災組織連絡会議」がアイーナ(いわて県民情報交流センター)で開催されました。この会議は、自主防災組織のリーダーが円滑な地域活動を推進できるよう、組織間の情報交換を行うことを目的としたもので、併せて岩手県地域防災サポーター※のスキル向上を図る研修会も行なわれました。当日は市町村の自主防災組織担当職員を含む、約60名が参加しました。
講義・演習は菊池義浩特任助教と佐藤悦子特任助教が担当し、午前に行なわれた地域防災サポーター研修会では、地域防災サポーターに対しクロスロード(Crossroad,災害対応カードゲーム)を行い、災害時における自らの判断・行動を考え、各々の立場に基づく価値観の違いを認識・共有を図るとともに、演習の体験を通じて、その手法・考え方について習得してもらいました。午後からの自主防災組織連絡会議では、まず自主防災組織の活動をテーマに話題提供を行い、それと同時進行で活動実態や連携状況などの情報交換を行いました。続いて、自主防災組織リーダーおよび自主防災組織担当職員に対して行なったクロスロードでは、地域防災サポーターが午前中の研修の成果を早速実践し、演習のサブ進行役となって、参加者による積極的な意見交換に一役買っていました。
※岩手県地域防災サポーター制度
東日本大震災による県民の防災意識の高まりを維持・向上させるため、地域における防災研修会等の取組に対し、積極的かつ総合的に支援するために創設された制度。サポーターの対象となるのは防災士、消防職員OB、自治体職員OBなど防災に関する様々なスキルを習得している方で、データベースとして登録され、地域からの要請を受けて研修会等の講師として活動する。
地域防災サポーター研修会 クロスロードの様子
連絡会議 講演