第10回フォーラムでは、2013年9月、東日本大震災に関する土木学会東北支部学術合同調査委員会により発行された調査報告書の中から、岩手県を対象とした事例や最近の研究成果紹介に60名程が聴講し、東日本大震災による被害状況および復興過程についての理解を深めました。
菊地岩手県土木部長からは、岩手県沿岸被災地域の被害状況,復興計画,復興状況,復興教育や観光による復興に関する情報の紹介がありました。山本准教授からは、東日本大震災当時の地震動に関する話題と揺れやすさを探る手法や成果についての研究報告がありました。小山田准教授は、津波によるコンクリート構造物の破壊についての状況説明・解説と震災瓦礫の有効利用の取り組みについて報告しました。三宅准教授からは、小規模漁村における地域の特徴や居住地・公共施設等の移転先についての活動報告がありました。
フォーラム終了後、登壇者・聴講者を交えた懇親会が開催され、講演時間中に聞けなかった話題についても話を伺うことが出来ました。
開催日時 2014年10月18日(日) 10:00~13:00
開催場所 岩手大学工学部キャンパス内 復興祈念銀河ホール
プログラム
開会あいさつ 越谷 信(岩手大学地域防災研究センター副センター長,工学部准教授)
講演:
「震災から3年半、今被災地はどうなっているか」
菊地一彦(岩手県県北広域振興局土木部長)
報告①:
「平成23年東北地方太平洋沖地震の概要と高密度アンケート調査による岩手県南部の詳細震度分布」
山本英和(地域防災研究センター/工学部准教授)
報告②:
「岩手県における津波によるコンクリート構造物の被災事例とがれきの有効利用に関する調査」
小山田哲也(地域防災研究センター/工学部准教授)
報告③:
「岩手県の小規模漁村における復興まちづくりの考え方」
三宅 諭(地域防災研究センター/農学部准教授)
閉会の挨拶:
南 正昭(地域防災研究センター長)