昨年度から地域防災研究センターでは、大槌町での地域自治組織が主体となった自主防災計画づくりの支援を行っています。8月3日(土)の午後6時00分より、大槌町立吉里吉里小学校において第3回吉里吉里地区自主防災計画検討会が開催されました。今回は住民の参加者があまり多くありませんでしたが、行政機関やメディア関係からの参加も見られ、この活動を広く地域社会に認知してもらう機会となりました。
前回内容の確認・振り返りの後、堺センター長による津波の知識や被害のメカニズムなどに関する講演があり、住民の方々に学習してもらう機会を提供しました。続けて、地域の津波による被災状況と避難行動の検証をテーマとしたグループディスカッションでは活発な意見交換が行われ、早稲田大学の浦野教授からは全体のまとめとして、自主防災計画づくりを進めていく上での課題について感想や指摘がありました。
日時:2013年5月31日 午後6時00分~午後9時
場所:大槌町立吉里吉里小学校体育館
検討会内容
1.議事録の確認
2.グループ討議の振り返り(あの時の記憶と行動について話し合おう)
岩手大学地域防災研究センター 特任助教 菊池 義浩
3.ミニ講演:「津波のことをもっと科学的に知る 特性・怖さ・逃げ方」
岩手大学地域防災研究センター長(工学部・教授) 堺 茂樹
4.報告:「吉里吉里地区避難行動調査結果」
岩手大学地域防災研究センター(教育学部・教授) 麦倉 哲
地区協議会・消防団分団
5.グループ討議:「吉里吉里の津波避難について考えよう」
6.全体での意見交換
コメント:早稲田大学文学学術院・教授 浦野 正樹 氏
堺センター長による講演 グループ討議の様子
グループごとの討議内容の発表 浦野教授による全体のまとめ