沿岸市町村への東日本大震災における災害対応ヒアリング

東日本大震災から約2年4ヶ月が経過し、岩手県沿岸の各被災地では本格的復興に向けた取り組みが続けられています。発災直後は被災者の救助活動や被災地の復旧活動のため、多くの方がいろいろな立場から災害対応に当たっていました。このたびは、未曾有の災害に直面した際、それぞれの立場で災害対応にあたった人たちが、意思決定をし、行動を起こすに至った経緯や悩みを探ることを目的として、ヒアリング調査を実施しました。
今回は大槌町、釜石市、大船渡市の3市町に協力をお願いし、当時の防災課長等へインタビューを行いました。意思決定した際の迷いや悩み、対応を選択する決め手になったことなど、震災から一定期間経過した今振り返ることにより、はじめて見えてくる部分もあります。また、当日は神戸市にある「人と防災未来センター」の研究員2名も参加し、多角的な視点からの有意義な情報・意見交換が行われました。
今後も各市町村災害担当者や消防、消防団、民生委員、住民自治組織など、多様な方々からヒアリングを行う予定です。そこから得られる課題や教訓を活かし、災害時における適切な意思決定につながる訓練方法の開発などを検討していきます。

 

1.大槌町役場 2.釜石市役所 3.大船渡市役所

  ヒアリングの様子(左上:大槌町役場、右上:釜石市役所、下:大船渡市役所)