大槌町安渡地区では、東日本大震災の前から自主防災組織を設置し、規約や組織編成・活動計画等を策定し、活発な防災訓練を実施してきました。また、2010年のチリ地震津波では独自の検証調査を行い、活動記録、防災課題を整理し、地震津波に備えてきました。しかし、3.11によって218名(発生当時にの人口の約11.2%)の尊い人命を失いました。何故逃げ遅れたのか、何故人名を守れなかったのか、住民の避難行動・避難所運営等の検証に基づく防災計画の見直しが必要です。
他方、地区住民は現在、応急仮設住宅等に分散居住し、従前コミュニティが分断され、今後の生活再建の見通しが立たない状況が続いています。そうした中、これまでの丁目毎の3つに分かれていた町内会が2012年4月に一つに統合されました。
そこで、安渡町内会では、町(防災計画)・専門家との連携の下で、避難行動・避難所運営等の各種調査を通じて記録・検証し、それに基づく災害時の行動指針・手順、防災活動指針等を検討し、新しい防災計画を策定することとしました。そのことが、町内の防災計画づくりを先導すると同時に、コミュニティ再生の契機となることを期待します。
日時:2013年3月16日 14時~17時
場所:安渡公民館会議室
検討会内容
1.開会挨拶
2.前回の振り返り
3.避難所運営の教訓とルール(案)について
4.安渡町内会防災計画(案)について
5.今後の進め方について
6.その他(次回の日程など)
7.閉会挨拶
地域防災研究センターからの参加者:麥倉(防災まちづくり部門)、柳川(自然災害解析部門)
検討会の様子
安渡町内会の当時の情報・行動を記録