大災害時における大学は、被災地の行政・被災者・経済団体等からの期待が高く、知の集団としての総合力を発揮して災害対応に任じることが求められています。大学が担うべき役割を、東日本大震災の教訓から学び、またアジア各地の災害被災地の経験に学ぶセミナーを、神戸大学震災復興支援・災害科学研究推進室アジア災害法プロジェクトの協力を得て主催しました。海外の専門家、神戸大関係者、地域防災センターの教員、学生、一般市民を含め60名程度に参加して頂きました。
関連行事として、陸前高田市での国際フォーラムを共催しました。陸前高田市は、東日本大震災津波被害により市役所自体が全壊し、職員の3分の1を失って行政機能が麻痺しました。このような自治体行政の危機的状況を克服するうえで、何が有効であり、何が問題であったのか、災害直後や応急段階の災害救助補助事務、および復旧・復興段階の復興まちづくり・産業復興計画それぞれについて被災地現場の問題意識をアジアの専門家たちと共有し、約40名の方に参加して頂きました。
●日 時:12月22日(土)14:00~17:00
●場 所:工学部 復興祈念銀河ホール
●主 催:岩手大学地域防災研究センター、神戸大学震災復興支援・災害科学研究推進室アジア災害法プロジェクト
●後 援:国際復興支援プラットフォーム
●協 力:岩手大学国際交流センター
セミナーの内容
講演「東日本大震災における岩手県沿岸各地の被災状況と岩手大学の果たす役割」
堺 茂樹 岩手大学地域防災研究センター長・教授
第1部「大学による復興支援のあり方について」
報告1 松岡勝実人文社会科学部教授(地域防災研究センター兼務教員)
報告2 南 正昭工学部教授(地域防災研究センター兼務教員)
第2部「コメント:アジアからの教訓」
報告1 インドネシア Dr. Teuku Alvisyahrin(テク・アルビシャーリ)
シャクアラ大学津波防災研究所部長、同災害学大学院教授
報告2 中国 顧林生(コ・リンセイ)
四川大学香港理工大学災害復興管理学院教授
報告3 タイ Dr. Kanongnij Sribuaiam(カノンニット・スリブアイアム)
チュラロンコン大学法学部助教授
報告4 フィリピン Dr. Ebinezer Florano(エビネザー・フロラノ)
フィリピン大学公共政策学校助教授
20121222アジア災害復興市民セミナー開催のチラシ
陸前高田2012アジア災害復興国際フォーラムでの参加者全体写真
関連行事:陸前高田2012アジア災害復興国際フォーラム
●日 時:12/23(日) 10:00~15:00
●場 所:陸前高田市役所(大会議室)、市内視察あり
●主 催:NPO 法人陸前高田市支援連絡協議会 AidTAKATA