大槌安渡町内会防災計画づくり検討会(第2回)の開催

大槌町安渡地区では、東日本大震災の前から自主防災組織を設置し、規約や組織編成・活動計画等を策定し、活発な防災訓練を実施してきました。また、2010年のチリ地震津波では独自の検証調査を行い、活動記録、防災課題を整理し、地震津波に備えてきました。しかし、東日本大震災では218名(発生当時にの人口の約11.2%)もの尊い人命を失いました。何故逃げ遅れたのか、何故人名を守れなかったのか、住民の避難行動・避難所運営等の検証に基づく防災計画の見直しが必要とされています。
他方、地区住民は現在、応急仮設住宅等に分散居住し、従前コミュニティが分断され、今後の生活再建の見通しが立たない状況が続いています。そうした中、これまでの丁目毎の3つに分かれていた町内会が2012年4月に一つに統合されました。
そこで、安渡町内会では、町(防災計画)・専門家との連携の下で、避難行動・避難所運営等の各種調査を通じて記録・検証し、それに基づく災害時の行動指針・手順、防災活動指針等を検討し、安渡町内会による新しい防災計画を策定することとしました。このことが、町内の防災計画づくりを先導すると同時に、コミュニティ再生の契機となることを期待しています。
日時:2012年7月29日 14時~17時
場所:安渡小学校体育館
検討会内容
1.開会挨拶
2.前回の振り返り
3.防潮堤の津波シミュレーション結果
4.東日本大震災での町内会での対応と教訓について
5.被災・対応シナリオの協議(ワークショップ)について
6.アンケート調査の方法について
7.その他(次回の日程など)
8.閉会挨拶
地域防災研究センターからの参加者:堺(センター長)、麥倉(防災まちづくり部門)、小笠原・柳川(自然災害解析部門)

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検討会会場の風景(旧安渡町体育館)
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堺センター長による大槌町被害の説明

 

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 被災体験の教訓についてディスカッション